新聞で佐々木常夫氏の講演会がある事を知って、申し込み、友人三人と行った。

　佐々木氏は、仕事に関する講演依頼が多く、その著書も多いが、今回は仕事ではなくて「人生100年時代のライフデザイン・60歳からのライフデザイン」の演題を依頼されたとのこと。お歳が76歳という事もあっての演題なのだろうけど、内容は仕事の話が多く面白く、いかに仕事に情熱を注いで来られたかという事が感じられた。遊ぶのもいいけど、やっぱり働く方がいい、死ぬまで楽しく働こうと話されていた。働き方は生き方だと。

　家庭でも大変な状況で、仕事をしながら、自閉症のお子さんと病気の奥さんのお世話にあたり、家庭でも戦略を立てて、計画的に対応して来られたそうである。戦略的という言葉が頻繁に使われていた。仕事でも、生活でも、戦略を考えて計画的に行動して来られたのだろう。まず決めて進む。それから修正していくとのこと。
　そして娘さんの事を苦境を一緒に乗り越えて来た戦友と話されていた。生活していくうえで、娘さんの存在は大きかったと想像される。
　
　何事に於いても、合理的に計画的に戦略を立て、無駄な時間を省いて、必要な事のみに集中する。自分は楽天家だからと話されていたが、そうせざるを得ない、そうでないと乗り越える事が出来ない状況だったのだろうと思われる。忙しく大変な中、混乱する事もあっただろうに、精神力の逞しさと、苦境を越える大きな力を持っている。

　「受け入れて生きる事」が大切、そして「今は、幸せです。」と、講演を、穏やかに力強く結ばれた。

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　こんなことも話されていて、印象に残った。
･････毎年、年末に、1年間の自分をA4用紙1枚程度にまとめて、自分の生き方を問う。一年一年の自分の成長や流れが感じられる。書いて、自分を確認する。･････

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　こんなことも話されていた。
･････映画『マイ・インターン』について、仕事を通して、また歳を重ねるなかで積み重ねられた経験が、この映画の様に、次の世代の人たちの支えになるような、リスペクトされる生き方になればと。･････