娘家族が時期を早めて8月初旬に帰省した。
そしてお盆は、夫と二人きりで、仕事も無かったため、何にも無い日が続いた。
しようと思えば細々とした家事とかは色々あるけれど、しないでも済むし、あまりしたくないし。
それでも、お仏壇の掃除やお供え物とかを済ませ・・・・・家の掃除を簡単に済ませ・・・・・テレビを観たり・・・・・地域の盆踊りに出てみたり・・・・・。
大変な事が何も無いのは、贅沢で幸せな事なのだろうけれど、退屈してしまう。
そして、気持ちが澱んでくる。活力が消えていく気持ちがする。
✽.。.:*・゚
電車に乗って出掛けてみた。
日本一長い商店街のある高松市商店街を歩いてみる事にした。
歩いていると、嬉しいことに市美術館で『谷川俊太郎△◎◆♥☆■絵本★百貨展』が催されていた!ラッキー!!!
現在92歳の谷川俊太郎さん、現在まで200冊にも及ぶ絵本を作って来たのだとか。
谷川俊太郎さんは絵本の世界を拡げた詩人で、ストーリー的な発想の物語絵本より、認識絵本を得意とすると、対談で話されていたそうだ。
谷川俊太郎さんの言葉は、説明的でなく、簡潔な短い言葉で、気持ちの深いところに語りかけて来るのを感じる。
最新の2022年に90歳で作られた、死の絵本『ぼく』も展示されていた。
ぼくは、
じぶんで しんだ
ひとりで しんだ
いつだったか、以前テレビで、この絵本の完成までのドキュメンタリー番組を見たのを思い出した。自死の深いテーマの絵本だけれど、読んでいると、命が宇宙へ拡がっていくようなそんな気持ちになる。合田里美さんの絵と共に、心に残る絵本だった。
展覧会では、原画や映像、朗読や音などなど、子どもも大人も楽しめる空間になっていた。
ミュージアムショップで「二十億光年の記憶」の詩が印刷されたクリアファイルを買った。
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それから別の日に、友達を誘って、あかがねミュージアムでの 『三沢厚彦 ANIMALS IN NIIHAMA』に行ってみた。
楠の丸太から彫り出された等身大の動物たちは、油絵具で彩色され、迫力があり、そしてかわいらしかった。ギリシャ神話の登場する怪獣キメラは、3メートル半余りもある大きさだったが、なんとも愛嬌があった。
これらの動物たちは、見ていて、とにかく楽しく、元気な気持ちにさせてくれる。
リフレッシュしながら、元気に過ごして行きたいと思う。