midorigasoyoguブログ

毎日を自分らしく生きるために、綴ります。

しまなみのミュージアム三つと、大山祇神社。

アートの島として注目が集まっている大三島へ出掛けた。


しまなみ海道を渡って、大三島へ。
「道の駅・多々羅しまなみ公園」から、優美な多々羅大橋と穏やかな瀬戸内海の景色を望む事が出来る。


✿まず、『ところミュージアム大三島』へ。


H16年に開館している。ユニークな小さな美術館だった。現代彫刻が、30点程展示されていて、どれも素敵だった。


玄関には、作品「キッシング・ドア」(ノエ・カッツ)が入り口扉全体に描かれていて、開閉の度に合わさって一つの作品になる。黒と茶と白を基調とした抑えた色合いと、洗練されたフォルムがおしゃれだった。
玄関入ってすぐの所にある作品「私の母と私」は、ユニークでポップで楽しい雰囲気だった。
真鍮の彫刻「旅人・雨あがる ー過ぎてきた村ー」は、等身大より幾分小さいサイズで、これも素敵だった。
サンピエトロ大聖堂の内扉を14年かけて制作したと言うジャコモ・マンズーの作品「枢機卿」が静かに穏やかに佇んでいた。


館内のオープンテラスから、瀬戸内海が望める。

階段の横に展示室が階段状に設置されたお洒落な設計になっている。


✿次は「伊東豊雄建築ミュージアム」へ


開館10周年記念展のための準備で休館していたが、建物外観や、周囲の庭園をゆっくり歩いて巡り、全体の雰囲気を感じる事が出来た。

伊東豊雄さんが開いた伊東建築塾の活動に刺激された若い人たちの移住が僅かずつ増え、大三島で、パンやビールやワイン作りを始めているそうである。


✿そして三つ目の「岩田健 母と子のミュージアム」へ 
ここの設計は、伊東豊雄さんとのこと。


2011年の開館で、母と子をテーマにした44点の作品が、円形の壁の中、半屋外に展示されている。中にはベンチがいくつも設置されていて、ゆっくり過ごす事が出来る。


母と子のミュージアムは、廃校となった小学校跡地にあって、同敷地内には他にも校舎をリノベーションした「大三島憩いの家」があり、全国に知られる話題の宿泊施設になっているそうである。ここでは海水浴も出来る。銭湯もある。


伊東建築塾や、近所の職人さんや、島の高校生や、島内外のボランティアさんなど、たくさんの人の手によって廃校がリノベーションされ、宿泊以外にも、結婚式や、ワークショップなど様々な活動が行われているそうである。


大三島は高齢化率50%とか言われているが、色んな所で、みんなの町おこしの元気な力が感じられた。


これら三つの美術館以外にも、
  ✿現代日本画の大三島美術館 (田淵俊夫さんの絵を見る事が出来る。)
  ✿書道の村上三島記念館
があるが、この2館は以前訪れたことがあるので、今回は行かなかった。


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大三島に来たのだから、もちろん大山祇神社を参拝した。


境内に足を踏み入れると、厳かな雰囲気に包まれ、神聖な気持ちになる。
広々とした境内の中心に、樹齢2600年の御神木の大楠が鎮座している。
御祭神は、大山積神一座、天照大神の兄神で、「山の神」ということである。

                                        校倉造りの神輿蔵


今回は初めて奥の院まで足をのばしてみた。
樹齢3000年の大楠の門「生樹の御門」をくぐって奥の院を参拝する。楠の入り口には、階段がついていた。


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朝9時過ぎに自宅を出発して、ゆっくり巡り、16時過ぎに帰宅した。
欲張らない、ゆっくりした時間配分のスケジュールだった。