四国八十八ヶ所霊場 第45番札所 岩屋寺へ
時間が緩やかに流れる。
遠方へのドライブで、岩屋寺に出掛けることにした。
岩屋寺は、四国の山の中、久万高原町にある標高700mにある山岳霊場で、四国遍路の中でも屈指の難所といわれる。難所と言われれば、行ってみたい。
山全体が霊場で、ご本尊が「不動明王」の珍しい札所とのことである。
山門を抜けて、山の樹々の中を登って行くと、本堂に辿り着く。
山門
岩屋寺は、大きな岩に包まれてていた。そして岩には、岩窟が点在していた。
本堂そばの岩窟へは、長い梯子が掛けられていて、上がる事が出来る。(私は、止めておいた。というか、勇気無く、登れなかった。)
岩に包まれて在る。
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本堂から、さらに仁王門を抜けて山道を進み、奥の院へと向かう。
山越えの歩き遍路の時には、山の中腹にあるこの仁王門が境内への入り口になるとのこと。
仁王門
山の樹々の中を歩いて登る。大きな橡の原生林が広がっている。
橡の実がたくさん落ちていた
途中「三十六童子行場」を拝みながら、しばらく歩いて、やっと「せり割禅場」の入り口に辿り着く。入り口左側には不動明王様が祀られている。
不動明王様の祠
「せり割禅場」入り口の扉の鍵を開いて、せり割の中を進む。
(鍵は、本殿横の納経所で借りていく。)
人、一人がやっと通れるような狭さの、急な斜面を上がる。
暫く進んで、次は鎖を登る。急斜面で、足場も充分でなく、腕の力で鎖につかまり登らなければならないような所だった。
そして、最後は梯子を上って「白山権現」の祠に至るが、現在は梯子の老朽化のため使用禁止になっている。
梯子の下から頂上を拝んで、それから下山した。なかなか厳しい行程で、次はここまでは来れないだろうなぁと思った。
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一日山の中で過ごし気持ちが良かった。帰りに温泉に入って帰った。
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いつまでこうやって、一緒に行きたいところに自由に出掛ける事が出来るのかなぁ、と思ったりする。今のこの時を大切に楽しまなければと思う。